仕事を断る部下に上司が取るべき3つの指導と対策

『こっちの仕事が立て込んでまして、この仕事はちょっと...』
『これやったことがないので...』
と、仕事を断ってきたり、前向きな気持ちがない部下に悩んでいませんか?
実は、この記事で紹介する
『仕事を断る部下に上司が取るべき3つの指導と対策』
を実践すると、誰でも簡単に部下のやる気を引き出すことができます。
なぜなら、わたしも実際に実践して、部下や後輩のやる気スイッチを押すことができたからです。
この記事では、仕事を断る部下に上司が取るべき指導と対策を紹介します。
目次
仕事を断る部下に上司が取るべき3つの指導と対策
仕事を断ってきたり、前向きな気持ちがみられない部下には3つの指導と対策があります。
- 急な依頼はしない
- 丸投げしない
- 同行帯同日を決める
この3つを意識するだけで
仕事を断わってくる部下は
今より前向きな気持ちになってもらえます。
急な依頼はしない
誰だって急な依頼やお願いごとは嫌な気持ちになります。
部下に限らず、上司であるあなたの上司から同じようなことされたら、嫌な気持ちになるのは当然ですよね。
急な依頼だろうが、予定が入っておろうが、部下は上司の言うことを聞かなければならない!
この古い考えが今の時代にマッチしていないことに気づかなければなりません。
部下は上司の便利屋でもなんでもない。
なんでも言うことを聞いてもらえる奴隷でもないのです。
仕事してると急な依頼はつきもの。
そんな急な依頼の仕事は経験豊富な上司が仕事を引き受け、
後に部下に引き継ぎながら一緒になって仕事を進める。
これなら部下も前向きな気持ちで仕事に取り組めます。
面倒な仕事や急な仕事は部下に任せる!
上司が面倒に感じる仕事は、部下にとっても面倒な仕事だということを理解しておきましょう。
丸投げしない
これやっといて!
あれの担当任せるわ!
この丸投げなやり方はどんな会社でも起きている。
ある程度の信頼関係があるなら、成り立つかもしれません。
上司と部下の間で信頼関係がなければ、この丸投げほど問題になってきます。
丸投げする上司からしたら、面倒だからとか、これぐらい出来るだろうと簡単に考えている。
部下からしたら、やったことがないし、任されても困る。
仮にやることになったとしても、あの上司のことだから相談にも乗ってくれないし、あとは知らん顔されてしんどくなるだけ。
この信頼関係がない時の丸投げほど、上司と部下の溝は深まります。
信頼関係があったとしても、丸投げはいずれ人と人の間に溝が生まれます。
同行帯同日を決める
『この業務やっといて』
『これ〇〇日までに提出しといて』
これでは部下のやる気は上がりません。
人がどんな時にやる気になるかというと、それは能力を認められる時です。
前もって、
『〇〇日に△△の打合せに行くから一緒に来て欲しい!』
『この業務の担当者として頼むな!』
最初は一緒になって同行帯同することで、部下もやらされている感はなくなります。
むしろ任命された仕事として責任感を持ってくれます。
同行して帯同することで、上司は背中で物事を教えれる。
部下は上司の立ち振る舞いと現場の空気感を自然と読み取れるようになれます。
あれこれ机上で指導するより、たった1回の現場経験がそれらを上回れる。
同行・帯同は部下と上司の距離を縮めれる確実な手段です。
仕事を断る部下の心理を理解しておこう
仕事を断わるなんて聞いたことがない!
上司からの命令は絶対だ!
この考えは今の時代に合っていません。
仕事を断る部下の心理として
- 仕事が多すぎる
- 知識と自信がない
- 単純に面倒くさい
- やっても給料は増えない、ストレスが増えるだけ
- 社会がそうさせている
この5つがほとんどです。
なかでも、
・やっても給料は増えない、ストレスが増えるだけ
・社会がそうさせている
この2つが特に仕事を断わる原因にもなっています。
やっても給料は増えない、ストレスが増えるだけ
新入社員や役職に就いていない平社員は、
どれだけ仕事をこなしても給料は上がりません。
残業や休日出勤手当ては別として、
仕事をこなしたからといって月の給料が増えるものではない。
これ当たり前のことですが、今の時代は少し考えを柔軟にするというか視点を変える必要がある。
特にZ世代は昭和世代の人とは違い、
汗水かいて仕事をするイメージは持っていない人の方が多い。
仕事でも
『コレやって!』
『アレやって!』
と言われれば、やることはやるけど、
『コレって私がやらなきゃいけない仕事ですか?』
『アレって面接の時に聞いてなかったことですが』
などと、昭和世代の人からすると宇宙語でも飛び交っているような感覚さえ覚えることもある。
給料に影響しないことはやりません!
入社時の面接で聞いてないことはしません!
と、理屈っぽいようで言われればそうだなというようなことを、
平気で言動にあらわすのがZ世代特有なことでもあります。
社会がそうさせている
上司からのパワハラ、セクハラ、モラハラといったハラスメントというワードを聞かない日はないぐらい。
- 会社に行きたくなければ行かなくていい。
- 辞めたければ辞めればいい。
- 無理をする必要はない。
- やりたくない事はやめよう。
できない人・やれない人のような弱い人を救おうとする動きが最近の社会。
確かに一生懸命やっても、できない事やれない事はたくさんあります。
できない事・やれなかった事をいかに工夫して努力してできるようになったり、やれるようになれるかが成長へのカギになります。
でも、やる前からできそうもない、やれる気がしないというだけでやらない人がいる。
今起きている社会の甘やかしによって、そもそも取り組もうとしない人が増加していうようにも感じます。
中には、そんな仕事の担当になるなら辞めますと、
退職をチラつかせる人もいるぐらい。
退職をチラつかせるのが、会社へ脅迫のつもりでやっているのならそれは大いに間違いです。
そんな人は会社からしたら、1日でも早く自主退職してほしいと考えている。
正直言って、新入社員・中堅社員・ベテラン社員が辞めたからといって会社は動じません。
いかに退職をチラつかせるような面倒な社員と接するムダな時間を減らすか。
そんな面倒な社員は1日でも早く辞めてもらいたいのが会社経営者の本音でもありますね。
上司にしろ部下にしろ職場で受けるストレスは一緒なのかもしれません。
職場のストレスランキングをチェックして意識することをおすすめします。
仕事を断り続ける人の将来はお先真っ暗
なにかと理由をつけて、仕事を断り続けるとこの先どうなるか?
仕事を断わり続けると
- 断ることが当たり前化してくる
- 知識や経験値が上がらない
- 周りの人と差がつく
- 職場の誰からも信頼がなくなる
- 転職しても同じ状況になる
- なにごとも続かない
その場しのぎで断り続けると、本当に世の中で生活していけなくなる。
今の会社でなんとなく断って上手くやらてるけど、
転職したらそれが通用するかどうかはわかりませんよ。
そのうち今の会社でも通用しなくなる。
いつでもこんな会社を辞めて、
成長業界へ転職でも考えてるかもしれませんね。
世間体でも言われているように、
『断わる勇気』を持っていると勘違いしているのかもしれません。
仕事を断わる根深い気持ちのなかには、
断わる勇気ではなく、
新しことに飛び込めない弱い気持ちが勝ってしまっているのです。
だから言い訳や知ったかぶりを繰り返し、その場しのぎをしている。
言い訳や知ったかぶりが多くなると、誰からも相手にされなくなる。
甘やかされた社会に依存し過ぎると、頼れる人がいなくなる。
そんなことにならないように、断わる勇気ではなく新しことに飛びこむ勇気を持つべきです!
部下のやる気スイッチはどこにあるの?
部下のやる気スイッチは上司のやる気スイッチと同じである。
やる気スイッチは
- 責任感を持たせる
- 1人で仕事を完結させる
- 定期的なミーティング
この3つがやる気スイッチになります。
部下に前向きな気持ちになってもらうには、責任感を持ってもらうことです。
責任感を持ってもらうには、ある程度仕事を任せることが必要です。
アレコレ干渉しずぎな上司をたまにみますが、少々の間違えは目をつぶり、
仕事の出来映えよりも1人で仕事を完結できるようなってもらう。
当然わからないことがあれば、真剣に相談に乗ってあげれる環境を提供することも大切になります。
相談しにくかったり、忙しそうな上司は部下からしたら頼りになりません。
定期的なミーティングによって、普段聞けない悩みや問題点を打ち明けれることでお互いの信頼関係も築ける。
責任感を持ってもらい、1人で仕事を完結させ、ミーティングで確認し合えればお互い信頼できる。
これって、上司であるあなたも、
上司からされたらやる気スイッチが入ったのではないですか?
つまり、自分がされて嬉しかったことは部下にとっても嬉しいこと。
嫌なことは当然のように部下も嫌ですから。
この当たり前の原点にもどって、
初心になることが部下のやる気スイッチを押せるキッカケになるのです。
まとめ 仕事を断る部下に上司が取るべきこと
仕事を断わる部下には3つの指導と対策として
・急な依頼はしない
・丸投げしない
・同行帯同日を決める
仕事を断る部下の心理として
・仕事が多すぎる
・知識と自信がない
・単純に面倒くさい
・やっても給料は増えない、ストレスが増えるだけ
・社会がそうさせている
このなかでも、
・やっても給料は増えない、ストレスが増えるだけ
・社会がそうさせている
この2つが特に仕事を断わる原因になっています。
仕事を断り続けると、この先の将来はお先真っ暗になることもある。
なかなか伝わらないことでもあるが、今の取組みが将来の自分を映し出すことはハッキリしてます。
断わる勇気ではなく、新しことに飛び込む勇気が必要なことと熱く語ることも時には必要。
いかに部下のやる気スイッチ見つけ出せるかが上司の役目でもあります。
やる気スイッチは、上司であるあなたと同じです。
嬉しいことや嫌なことは上司・部下関係なく共通してますから。
部下がスキルアップできるように、上司も一緒になって取り組む環境こそが、
部下が仕事をやりたくなる環境でもありますね。
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